2006年の行方不明・失踪事件トピックス




○ 本項では2007年の各種媒体におけるニュース記事から、筆者が興味を覚えたものを気の向くままに紹介している。
○ 
赤字は失踪者未発見の事件であるが、一般に、人が行方不明になったという事実はニュースになっても、その後発見されたという事実はニュースにならないことが多い。情報収集に努めているが、解決済の可能性があることを断っておきたい。


 京都府精華町で1月4日午後、自宅を出た後に行方不明になっていた小学3年女児S・Kさんが、5日午後1時頃、友人宅にいるところを発見された。女児は、友人宅で遊んでいるうちに帰宅が遅れてしまい、母親に叱られるのを恐れて友人宅に泊り込んだのだが、友人の家族はそのことを知らなかったという。


 長野県岡谷市の諏訪湖畔で17年12月3日から行方不明となっていた小学5年堀内竜桜くん(11)が、18年1月15日、同湖畔で水死体となって発見された。竜桜くんは失踪直前、母と妹と同湖畔を散歩中に妹とけんかして母に咎められており、母と妹がトイレに行っている間に行方不明となっていた。
 遺体に外傷はなく、司法解剖の結果、死因は水死であると判明したことから、誤って湖に転落した可能性が高いと見られている。
 捜索活動が続けられている間、アパートの前にずぶぬれで立っていた竜桜君に食事をさせたという諏訪市の無職女性(23)が現れ、「竜桜くんが自分で帰ると言い出したので見送ったが、途中で若い男女の乗ったワゴン車に乗り込んだ」などと証言していたが、後に証言は全て嘘だったと判明、軽犯罪法違反(業務妨害)の容疑で書類送検されるという一幕もあった。
 そんな彼女の動機は、「誰かに相手にされたかった」というものであった。


 セントバーナード犬の活躍するコメディ映画「ベートーベン3」等に子役として出演していたアメリカの俳優、ジョー・ヒピラーさん(18)が、ワシントン州キットサップ郡で1月10日、マイカーに自殺をほのめかすメモを残して失踪した。
 車内には「もっと強い兄になりたい」、「自分の持ち物を弟にやってほしい」という内容のメモのほか、数編の詩が残されていた。現在も行方は判っていない模様。


 兵庫県相生市青葉台の自営業、西山淳さん(35)が17年12月28日から友人らと旅行中、自宅にいた妻の有紀さん(33)と、長女の月葉ちゃん(3)、長男の颯(はやて)ちゃん(1)の3人が行方不明となった。ポストの中の新聞の状況から、行方不明となったのは17年12月29日以降と見られている。
 自宅に荒らされた形跡はなく、有紀さんの車がなくなっており、夫の西山さんの携帯電話に有紀さんから、「さようなら。式はしないでください」という内容のメールがあったことから、自発的な失踪の可能性が高いと見られる。家族の人の話では、特に悩んでいる様子はなかったという。


 米ウィスコンシン州マディソン市で1月28日から行方不明となっていた佛教大学2年、近美賢治さん(20)が、6月19日、同市内の湖で水死体で見つかった。地元検視官は水死と見ているが、経緯は不明。
 近美さんは17年12月28日から同市の「WESLI英語学校」に留学していたが、1月28日午前6時半ごろ、学生寮から一人で外出する姿が防犯カメラに写されたのを最後に、消息が途絶えていた。


 2月20日午前7時ごろ、福岡市東区箱崎埠頭の博多港の岸壁付近で、エンジンをかけたまま、ハザードランプを点滅させたままの無人のタクシーが発見された。運転手の男性(38)が行方不明となっており、警察では事件に巻き込まれた可能性があるとして捜査している。
 午前4時すぎに緊急時用の非常灯のスイッチが入れられたことが、配車センターのシステムにより明らかになっている。タクシー会社は男性に連絡を試みたが、応答はなかったという。


 ネパールの首都カトマンズの南方160キロのバラ地区で、17年5月17日から木の下で断食と瞑想を続け、周囲の人々からブッダの生まれ変わりとして崇められていた15歳の少年が、18年3月11日、徒歩で南方に向かっていた姿を目撃されたのを最後に行方不明となり、およそ9か月後の12月25日、ピルワのジャングルで警察により発見された。
 少年の名はラム・バハタール・ボムジャン(16)。人々が集まって騒がしかったので立ち去ったのだという。
 警察では、10か月間も断食を続けるのは不可能であることから、何者かが村人からお金を騙し取る目的で少年を利用したのではないかと見ている。


 3月16日正午ごろ、福岡県柳川市大和町塩塚の水路に、同市大和町六合の大和中1年服部貴博くん(13)の遺体が浮かんでいるのが発見された。目だった外傷はなく、その後の司法解剖の結果は水死と判明。水路は幅約20メートル、水深約1.5メートルほどであった。
 服部君は3月1日に家を出たのを最後に行方不明となっていた。中学校長によると、病気で学校を休みがちな生徒であったという。


 新潟の少女監禁事件を髣髴とさせる事件がアメリカで発生した。
 3月22日、1995年から行方不明となっていたタニヤ・ニコル・カッチさん(24)が、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外のマッキーズポートで発見された。彼女の話によると、通っていたミドルスクールのガードマン、トーマス・ホース容疑者(48)と家出し、この男の両親の家で同棲を始めたものの、その後5年近く同容疑者の部屋に監禁され、「おまえを必要としている者はいない」等の言葉を繰り返し聞かされながら性的関係を強いられていたのだという。
 ホース容疑者は3月23日に性的暴行の容疑で逮捕されたが、同容疑者の弁護士は、同居を強制した事実はないと主張している。
 警察の調べによると、カッチさんの監禁は2000年ごろまでで、それ以後は同容疑者の両親が不在の間に限り外出を許されるようになったが、同容疑者の両親はカッチさんの存在に気付いていなかったという。


 大阪府寝屋川市の薬局経営、越智栄子さん(65)が3月上旬から行方不明となり、夫の越智清(54)も、3月15日ごろ知人に「外国に行く」と電話をかけたきり消息が途絶えた。薬局には「親族の不幸があったため7日まで休みます」という張り紙があったが、栄子さんの親族に不幸はなかった。
 一方、失踪直前の夫の行動には、所有するバイクを処分する、栄子さんのブランド品を売却して代金百数十万円を引き出す、架空の転出届を寝屋川市役所に提出するなど不審な点が多く、さらに自宅浴槽から栄子さんの血液反応が大量に検出されたことから、警察は6月29日、夫を死体損壊と電磁的公正証書原本不実記録・同行使の疑いで全国に指名手配した。
 その後の調べにより、越智清容疑者が3月11日から鹿児島県上屋久町の口永良部島に潜伏していたことが判明。しかし島を出た形跡がなく、島民の目撃情報も3月24日を最後に途絶えていることから、警察は同容疑者が島内で死亡したとの判断を強めている。


 4月12日、イギリスはランカシャーのバーンリー近郊に住むリサ・アッシュワースさん(25)は、息子のディランくん(4)が寝室からいなくなっているのに気付き警察に通報、地元ボランティア、警察犬、さらにはヘリコプターを動員しての捜索活動が展開された。
 2時間後、妹の部屋で熟睡しているディランくんが発見された。


 1984年12月、神奈川県平塚市で岡本俊英くん(当時6歳)が行方不明となり、情報提供を呼びかける母の姿がテレビで全国に放映された。
 それから22年後、母は娘を殺害した容疑で逮捕された。彼女は岡本千鶴子容疑者(54)。娘の利加香さん(19)の首をひものようなもので絞めて殺害したと見られている。
 話はそれだけで終わらなかった。警察が岡本容疑者の自宅アパートを調べると、そこでは利加香さんの異母兄である山内峰宏さん(35)が首を吊って死んでおり、さらに室内ロフトに置いてあったダンボール箱の中からは、腐敗の進んだ3人の子供の遺体が発見されたのである。
 3人はいずれも岡本容疑者の子供で、うち一人はDNA鑑定の結果、22年前に行方不明になっていた俊英くんであることが判明した。
 岡本容疑者は、峰宏さんが利加香さんを殺害後に自殺したと主張している。


 岐阜県岐阜市の市立保育園から4歳の男児が姿を消した。5月11日のことである。
 岐阜南署員や市職員約60人が捜索した結果、およそ1時間40分後、一人でショッピングセンターを歩いているところを保護された。母親に会いに行きたかったのだと話している。
 保育所の門の鉄格子は隙間約15センチであったが、男児はその隙間をすり抜けたのだった。


 京都府亀岡市に住む小学2年の女の子(7)が5月16日から行方不明になっていたが、翌朝、自宅近くの空き家で無事保護された。家の鍵をなくしてしまい、母親に怒られると思って帰れなかったのだという。


 6月6日午前0時ごろ、塩酸を積んで愛媛・新居浜港から大阪・堺を経由して名古屋港に向かう途中だったタンカー「錦陽丸」が、兵庫県洲本市五色町鳥飼浦の沖約100メートルで消波ブロックに乗り上げた。
 船内からは熊川善武1等航海士の姿が消えており、「もうしわけありません」と書かれたメモが残されていた。姫路海上保安署では熊川航海士が居眠りをして事故を起こしたと見て、業務上過失往来危険の疑いで同容疑者の行方を調べている。


 三好市池田町白地の会社員、松並和江さん(50)が6月10日朝から行方不明になっている。
 その日の午前7時ごろ、松並さんは同市内の職場に向かって家を出た。8時ごろに市道を歩いている姿を近くの住民に目撃されているが、松並さんは職場に姿を見せず、夜になっても帰宅しなかったため、家族が三好署に捜索願を出した。しかし、その後の捜索にも関わらず松並さんは見つかっておらず(07年1月12日時点で徳島新聞の記事(http://www.topics.or.jp/News/news2006061204.html)が残存)、警察では事件・事故に巻き込まれた可能性があると見ている。
 松並さんは身長約150センチのやせ型、頭髪はショートカット。黒っぽいズボンに白の運動靴を履いていた。


 7月30日未明、横浜市保土ケ谷区のコンビニから車が乗り逃げされた。それだけなら単なる車の窃盗に過ぎなかったが、後部座席には小1の長女(6)と保育園児の長男(5)が疲れて眠っていたのである。両親はすぐに警察に通報した。
 神奈川県警は誘拐事件と見て100人以上の捜査員を導入。2時40分、北西約1.3キロの団地内で車を発見、車の近くにいた不審な男には逃走されたものの、子供2人を無事確保した。
 逃げた男はその後すぐに捕まった。窃盗容疑で逮捕された男は団地内に住む会社員、田川智一(29)容疑者。帰り道が疲れるので足代わりに車を盗んだと供述しており、後部座席の子供2人には全く気付かなかったという。


 北海道では例年春から夏にかけ、山菜を採りに山に入った人の遭難が後を断たない。1回の捜索にかかる費用はおよそ200万円と言われ、その度に自治体は捜索費用の負担を余儀なくされていた。
 これに業を煮やした北海道南西部の島牧村では、捜索費の一部を遭難者本人に請求する制度を始めた。6月にはタケノコ採りで遭難した男性(73)に捜索費の一部約18万円を請求している。
 同村では、毎年約10件あった遭難が2006年には3件にまで減っており、効果は上々である。


 失踪者が人知れず監禁されているという事例は、我々が想像しているよりも多いのかもしれない。
 8月3日、大阪府警は、自宅マンションに24歳の女性会社員を5か月間にわたり監禁したとして、大阪府茨木市の無職村本卓也容疑者(42)を逮捕監禁及び傷害の容疑で逮捕した。女性はほとんど食事を与えられず極度に衰弱しており、体には火傷や暴行の跡が多数残っていたが、病院に救急搬送され一命は取り留めている。
 女性は「今年初めに村本容疑者と知り合い、マンションに連れて行かれた」と証言。さらにその後の調べで、村本容疑者は今回の事件以前にも、1995年から同マンションに計5人の女性を次々に監禁していたことが判明した。同容疑者は十数年前に結婚するも、新婚旅行直後に新妻に暴行を働いて別居されており、第一の監禁事件はそれから間もない出来事だった。
 村本容疑者は土木建設会社を経営する父が所有するマンションの管理を任されており、多い空室の全てを自由に使用できる立場にあり、その立場を悪用しての犯行だった。


 宮城県石巻市桃生町で8月7日朝、身元不明の女性が宮城県警河北署により保護された。女性は家族から家出人捜索願を出されており、事件は無事解決……と思いきや、女性を保護した河北署と捜索願が出された石巻署との間で情報が混乱、女性の身元が判明するまで4日を要することになってしまった。
 河北署が女性を保護し石巻署に照会したのは捜索願が出る前であり、その後捜索願を受理した石巻署は、捜索願を出された女性が河北署が保護した女性であると気付かず、また石巻署から捜索願の件で照会を受けた河北署も、両者が同一人物であることを十分確認しなかったという。
 両署によると、7日には東松島市でも別の女性が行方不明になっており、情報が錯綜したとのことで、今後はきちんと情報を確認し互いの連携を図っていきたいと陳謝している。


 オーストリアでも8年越しの監禁事件が発生していた。
 オーストリア警察は8月24日、ウィーン近くの村落で、1998年3月に誘拐されて以来行方不明となっていた18歳の女性を保護。この女性は8年前、ウィーン市内の学校に行く途中で誘拐され、大規模な捜索活動が行われるも、事件は未解決のままとなっていた。犯人の44歳の男は、23日夜、ウィーンで鉄道に飛び込み自殺している。
 女性は男と暮らす間、特に虐待されるようなことはなく、テレビやラジオ、新聞等も自由に見ることができ、男と一緒に散歩することすらあったという。後に彼女はテレビに出演、自殺した犯人に同情する様子を見せ、周囲を驚かせた。


 中国では、跡取りや嫁を望む農村部を中心に人身売買が跡を絶たない。2004年の統計では、人身売買事件で救出された子供だけで3,488人にも上り、未解決事件を含めれば、それ以上の数の子供が人知れず行方不明となっていることになる。
 そんな中、同国で行方不明者捜索サイトを運営している沈浩氏(38)が、失踪した子供27人の顔写真と特徴などを記したトランプを作成、8月から無料配布を始めている。既に2件の情報が寄せられており、支援を申し出る企業も出てきていることから、氏は増刷も検討しているという。
 親はカードに子供の情報を掲載するに当たって、実費600元(約9,000円)を支払わなければならない。過去に何度も出鱈目や詐欺に振り回されてきた親たちの協力を得るのは非常に困難であったと沈氏は語っている。


 9月10日午前5時前、香川県丸亀市の三船病院で、配管の水漏れを調べていた職員が床下から白骨遺体を発見した。
 三船病院は精神科のみの病院で、白骨遺体が発見された病棟は総合失調症病棟。同病棟では重度の女性患者が生活していたが、2002年6月に院内から姿を消し、捜索願が出されていた。遺体近くのスリッパには同女性の名前が記されており、丸亀署は身元確認を急いでいる。
 床下には、鍵のない60センチ四方の蓋を開けると入ることができるという。


 9月11日から北海道旭川市で、中学二年生の少女(13)が行方不明となっていたが、16日午前7時ごろ、札幌市中央区の大通公園のベンチに一人で座っているところを通行人に発見され、札幌中央署に保護された。家出して、自転車で旭川から札幌まで来たのだという。


 日本人ミュージシャンを撮影する仕事で、9月1日から4日間の予定でロサンゼルス入りしていた東京都世田谷区在住の写真家増田剛さん(29)が、9月3日からアメリカ・ロサンゼルスで行方不明となっていたが、10月3日、メキシコ国境に近いカリフォルニア州サンディエゴの山中で遺体となって見つかった。遺体の状況から自殺と見られる。
 増田さんは3日朝、一人でレンタカーで外出後、市内の高速道路の緊急電話から「車のガソリンがなくなった」との連絡を最後に行方が途絶えており、ロサンゼルス市警では事件に巻き込まれた可能性もあるとして捜査を続けていた。
 この事件はネット上で思わぬ騒動を引き起こした。増田さんはSNSのmixiを利用しており、行方不明のニュースが日本で報道されると、増田さんの日記に書き込みが殺到。「増田さんのmixiに情報を提供してほしい」旨のメッセージがチェーン化して出回っただけでなく、増田さんの家族の電話番号まで広く流出してしまったのである。


 8月27日、アメリカ・フロリダ州で、リンダ・ダケットさん(21)の息子トレントンちゃん(2)がアパートから消えた。
 やがて浮かび上がった容疑者は、他ならぬ親のリンダさんであった。彼女は何度も警察の事情聴取を受けただけでなく、テレビのインタビューにも度々登場。有名なトーク・タレントで元検事のナンシー・グレースさんのインタビューを受けた際は、ナンシーさんの厳しい追及に答える事ができなかった。
 よほど苛烈なインタビューであったのだろう。収録の翌日、リンダさんは猟銃で自殺してしまった。トレントンちゃんは未だ見つかっていない。


 10月13日、和歌山県で、人が約1時間半ほど行方不明となった。一般人であれば事件でも何でもない些事であるが、行方不明となった人が和歌山県知事であったため、ニュースとして遍く広められる事態となってしまった。
 木村良樹知事は、同日午前8時前、誰にも行き先を告げずに自ら運転する車で外出。その日は午前9時過ぎから県公安委員の辞令交付式を予定しており、秘書課では気を揉んでいたが、9時半ごろ知事から、午前中は休む旨と、交差点まで迎えに来てほしい旨の連絡があった。知事は課員の車で帰宅し、正午に登庁した。
 知事は外出の理由については口をつぐんでおり、公務については「忘れていた」と話したという。


 スペインで、自分の息子を狂言誘拐し、離婚した子供の父親から3度に渡って身代金を騙し取っていた女が逮捕された。10月13日のことである。
 セビリヤの警察は、女を含む共犯5人を逮捕。うち1人は、他ならぬ息子であった。


 10月21日、長野県小諸市で、小学6年生のH・Yさん(12)が午後7時に母親と携帯電話で話したのを最後に行方不明となり、小諸署は24日、公開捜査に踏み切った。
 ところが翌25日未明、H・Yさんは31歳の男と共に小田原署に現れる。男は東京の無職、青木宏憲容疑者。未成年者略取誘拐の容疑で取調べを行った結果、青木容疑者はインターネットのメールで女児と知り合い、自宅や別荘などに連れ回していたのだと判明した。
 青木容疑者は、県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕された――未成年者略取誘拐ではなく。


 9月初めに旅行のためインドに入国した慶応大学生2年の篠崎耕太さん(21)が行方不明になっており、10月17日にインドの警察が捜索を開始した。篠崎さんは9月3日未明にニューデリーの国際空港に到着。9月5日にアグラに到着し、夕刻に同地のホテルから出て行くのを最後に行方が途絶えており、警察はアグラで篠崎さんが事件に巻き込まれたものと見ている。
 詳細はこちらを参照 http://kotashinozaki.web.fc2.com/


 10月31日午前、神戸市灘区六甲山町の六甲山中で、男性が倒れているのをハイカーが発見した。
 男性は、10月7日に同僚14人とバーベキューをした後に行方不明となっていた打越三敬さん(35)。ロープウェーで皆と帰る予定であったが、「切符をなくしてお金が無いので歩いて下りる」と1人で下山しようとし、行方不明となっていた。打越さんはひどく衰弱していたが、命に別状は無く、12月20日には病院で記者会見を行うまでに回復した。
 発見時、所持品の焼肉のタレが無くなっていたことから、「焼肉のタレで生還」と報じられ、食品会社のコメントまで紹介されていたが、後に打越さんが語ったところによれば、「食べられたものではなかった」とのこと。実際には脳が冬眠状態となり、奇跡的に脳細胞が破壊されずに済んだことが生還の決め手となったようである。


 中国は江蘇省では、10月25日ごろから恐ろしい噂が広まっていた。子供が角膜を取る事を目的に誘拐されるというのである。子供たちは恐怖に怯え、親たちは付きっ切りで子供を送迎した。
 だが、この話、全くのデマであった。とある小学校で教師と保護者が話していた雑談に、尾鰭がついて広まったのだという。


 11月14日朝、富山県高岡市内の児童養護施設に通っていた、小学生7人及び中学生1人の計8人が失踪。学校や施設が県警に届け捜索を行った結果、15日未明、約16キロ離れた富山市内で全員が無事に保護された。
 リーダーの中学3年生は、「人間関係に悩み、学校に行きたくなかった。小学生たちを誘って施設を飛び出した」と話している。


 11月14日、神奈川県横須賀市佐原5の市道交差点で、自転車に乗っていた小学生が車に跳ねられるという事故が起きた。
 これだけならば単なる人身事故であるが、車に乗っていた男女は、小学生と自転車を車に乗せ、そのままどこかへと連れ去ってしまったのである。
 目撃者によると、車は白のワンボックスカー。助手席に乗っていた40代の女が男児を助手席に乗せ、運転席の男が後部ドアを開けて自転車を載せると、通報を促す目撃者に「自分達が病院に連れて行く」と言って去ってしまったのだという。
 やがて男児は自宅近くで発見される。かすり傷程度であったため、男児は事故の事を親に話さず、両親は事件に気付いていなかった。警察では車に乗った男女の行方を捜索中である。


 2005年12月24日、ベトナムのホアさん夫妻の14歳になる息子、ヒエン君が行方不明となり、家族の懸命の捜索にも関わらず遥として行方は知れなかった。
 そのヒエン君が、2006年の11月22日、自宅近くの路上に呆然と立ち尽くしているのを母親が発見した。
 ヒエン君は体中傷だらけで、しかも一切の記憶を失っており、この1年間の行方は不明のままであるが、犯罪組織などに捕まって物乞いなどをさせられていた可能性が高いと見られている。


 尼崎市で修学旅行中の私立高校2年男子生徒が12月5日に行方不明となっていたが、翌6日朝、尼崎市道意町の運河の桟橋付近で水死体となって発見された。遺体に目立った外傷はなかったが、桟橋の上からズボンが脱ぎ捨てられた状態で見つかった。
 遺書等はなく、警察は事故と自殺の両面から捜査を進めている。


 「いじめられるので死ぬ」。書置きを残して12月8日から行方不明となっていた香川県坂出市の中学2年男子生徒が、翌9日午前10時半ごろ、同市の市道を歩いているところを発見された。「おなかがすいた」と話していたという。


 2003年8月、福岡県警銃器対策課の瀬戸浩二巡査長が自宅を出てから行方不明となり、同県警は10月、長期の無断欠勤を理由に巡査長を文言免職処分とした。
 それから3年後の2006年12月、大阪市西成区のあいりん地区で約3,300人が不正に住民登録をしていたという事件が発覚。その不正登録者の中に行方不明となっていた元巡査長の姿があり、京都府警は有印私文書偽造などの疑いで同容疑者を逮捕した。
 調べによると、瀬戸容疑者は不倫中の女性と新しい生活をする目的で、インターネットの裏サイトで西成区の無職男性の住民票や保険証を購入、別人に成りすまして新生活を送っていたのだった。


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